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OBOGインタビューVol.3 大鷹正人さん

外交官に尋ねたMPの魅力

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(取材:中村詩音、三村絢香、前田市冴、桑山晃一、文:桑山、協力:岡崎秀美)

「今でもブロードウェイに対する夢をほのかに自分でもっています」

と語った大鷹さん。外交官として国を動かし、国の将来を担いながらも、演劇そしてMPとの繋がりは途切れていない。

 

 

現在の仕事と演劇の関係について伺った。

「人を説得するときや、人にメッセージを伝える時に役者としての技術とか能力が役立つことがすごくある。そしてテレビでニュース番組に出演するときや、インタビューを受ける際にも、相手に対して印象に残るような言い方を(役者で培った能力を使って)与えることができる。この力をフルに活用しています」と大鷹さんは語る。

そしてMP出身者が中心となって創立された「EMP」という団体で、あるミュージカル作品を上演した際、その主役を任された大鷹さん。

「僕の作り上げたキャラクターは他のプロの役者のものより絶対奥が深いと確信している。僕はプロの役者を経験していないし、その役が生きた時代を経験しているなんてはずはない。けれども、いろんな修羅場や国のしがらみ、紛争の現実など役者が見ることができないものをいっぱい見てきた。そして今の自分がある。そういう人間がその役をやるということは多分プロの役者の世界ではない。だからあの時の僕の作り上げたキャラクターは、プロの人にはそこの部分では絶対に負けないと思う。」

と、外交官という職業が大鷹さんの演技に与えたことについても教えていただいた。

大学卒業後に演劇と関わることはないだろうと決めつけていた大学生の筆者にとって、大鷹さんのこの話は衝撃的であった。自分の将来の仕事の経験を自分の演技に還元し、演劇との繋がりを持ち続けていきたい、持ち続けていくべきだと思わされた。

 

 

 

MPはダイバーシティー」

大鷹さんはこのように表現した。

 「濃密な経験と時間を過ごすことができるというのが演劇の一つの特徴です。そのことによって、もちろんいろんな大学の人たちが一つの体験を共有するということもあるし、その中にもしも帰国子女の人あるいは外国人留学生が入っていると、また少し国際的な要素が入ってきて、面白い経験を共有するということになる。だから僕はMPってすごく面白い取り組みだとずっと思っています」

 「MPにはさまざまなルーツをもち時には全く異なる方向性を見つめているメンバーがいる。そうした人々に会うことはMPだからこそできたこと。同じ大学ではいない様な多様な人々と友達になり繋がれたこと、これは今でも大きな財産です」

 と、MPの魅力について語ってくれた。

MPというさまざまな大学から、多種多様な人種が集まってくる世界に飛び込んだことで、大鷹さんの世界が広がったのだ。

 

 

最後にあなたにとってMPは?

「今もMPはずっと現在進行形である」

 

MPで得た経験が大鷹さんのその後の人生で生かされているだけでなく、MPのもたらした多種多様な人々との友人関係は今でもしっかりと続いており、大鷹さんの生活・人生の中で大きなウエイトを占めていると語ってくれた。

 

MPがもたらしたもの、それは大鷹さんの人生で生き続けている。MPはそんな場所である。

 

 

【プロフィール】

大鷹正人(おおたかまさと)さん

 

外務省 総合外交政策局 審議官 国連担当大使・サイバー政策担当大使

昭和361961)年生まれ。昭和611986)年東京大学卒業。

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